お客様がサロンに来店されるときには、
など、一人ひとりに何らかの理由や目的があります。
では、その目的に対して、どのくらいの力加減で、どの部分に、どの施術を行うのか。
私は毎回、お客様の状態を見ながら考えて施術を組み立てています。
同じ「疲れを取りたい」というお悩みでも、疲れの背景や体に現れている状態は人によって違うからです。
この記事では、北九州・小倉で23年間サロンを経営し、お客様と向き合ってきた経験をもとに、

という、BERILUが大切にしている施術の考え方についてお伝えします。
来店時から、お客様の状態を見る
お客様の状態を見るのは、施術を始める前からはじまっています。
サロンに入ってこられたときの
- 表情
- 声のトーン
- 顔から首にかけてのむくみ
- フェイスラインの変化
- 体の厚み
- 姿勢
- 歩き方や動き
などにも、その日の状態を知るためのヒントがあります。
例えば、いつもより笑顔が少ない、声に張りがないという場合。
単純に身体的な疲労が強いのかもしれませんし、仕事や家庭などで気持ちの負担が続いているのかもしれません。
また、以前と比べて背中まわりが厚く見える場合も、「太ったから」だけで判断はしません。
姿勢の崩れによって背中や肩まわりの筋肉が緊張していたり、活動量や生活習慣の変化などが重なり、むくみや体のラインの変化として現れている可能性もあります。
大切なのは、見た目だけで一つの原因に決めつけないこと。
「なぜ、今この状態になっているのだろう?」と考えることから、施術の組み立ては始まります。
カウンセリングでは「目的」だけでなく背景まで見る
カウンセリングシートに記入していただく内容は、サロンによってさまざまだと思います。
BERILUでは、お客様の来店目的だけでなく、
なども確認します。
一見すると別々の質問ですが、これらはすべて、お客様が感じている悩みの背景を知るための情報になります。
例えば、来店目的には「リラクゼーション」と書かれていても、カウンセリングを進めると、
「最近、頭痛が多い」
「肩や首がいつも張っている」
「眠りが浅い」
ということが分かる場合があります。
そうすると、単に「リラックスできるマッサージをする」だけではなく、肩や首だけでなく、頭部やデコルテ、呼吸に関わる部分なども確認しながら施術を考える必要が出てきます。
また、ご本人は「ストレスはありません」と答えていても、
- 睡眠時間が短い
- 便秘が続いている
- 疲れが抜けにくい
- 常に考え事をしている
- 姿勢が崩れている
といった状態が重なっていることもあります。
だからこそ、チェックシートの一つの答えだけを見るのではなく、いくつもの情報をつなげながら、その方の今の状態を考えることが大切です。
施術中は、自分の「見立て」を確認していく
実際に施術に入ったら、カウンセリングまでに考えたことと、体に触れたときの状態を照らし合わせていきます。
いわば、自分の見立ての答え合わせです。
実際にBERILUへ来店されたお客様の例をご紹介します。
カウンセリングシートでは、
という項目にチェックされていました。
ところが、その一方で、
という項目にもチェックが入っていました。
見た目は実年齢より若々しく、お肌もきれいで、一見すると強い疲れやストレスを感じさせない方でした。
ただ、お話をしていく中で、ご自身にも周囲にも少し厳しく頑張ってしまう部分があるのかな、と感じる場面がありました。
施術に入ってみると、頭部には強い緊張があり、お腹まわりにも硬さを感じました。もちろん、それだけで「原因はストレス」と決めつけることはできません。
ですが、
という複数の情報を合わせて考えると、今回はゆっくり緊張をほどき、休息しやすい状態へ導く施術が合っているのではないかと考えました。
そこでBERILUでは基本の全身ケアを行いながら、特にヘッド、デコルテ、お腹まわりに時間をかけ、最後にフェイシャルマッサージを行いました。施術中は次第に力が抜け、ゆっくり眠られていました。
施術後に改めてお話を伺うと、実はご家族について長く気に掛けていることがあると話してくださいました。ご自身では「ストレス」と認識していなかったことが、睡眠や疲れ、体の緊張などとつながっていたのかもしれません。
BERILUでも長年お客様の体を見てきた経験から、睡眠不足や精神的な負担が続いている方に、頭部や腹部の強い緊張を感じることがあります。
セラピストとしての経験から「今日はここが硬かったから、ここが悪いですよ」と一方的に伝えるのではなく、カウンセリングで伺ったことにプラスして
を順番に説明しています。
お客様自身も、ご自分の生活と体の状態を結びつけて理解することができ、施術後の変化にも納得され、次回のご予約につながることが多くなりました。
お客様の認識・体の状態・生活習慣をつなげて考える
お客様が感じている悩みには、体の状態や生活習慣が複数重なっていることがあります。これは年齢だけで判断できるものではありません。
例えば20代のお客様から、「最近、顔のたるみが気になります」と相談されることもあります。
「まだ若いから、たるむはずがない」と考えるのではなく、
- 長時間のスマートフォンやデスクワークで姿勢が崩れていないか
- 首やデコルテまわりが緊張していないか
- 睡眠不足が続いていないか
- 食生活が乱れていないか
- 運動不足になっていないか
など、背景を一つずつ確認していきます。

ここまで整理した上で施術を行い、さらにお客様へ分かりやすく説明すると、それまでバラバラだった情報が一つにつながっていきます。
と、ご自身の体について理解していただけるようになります。
私は、これがお客様から信頼されるためにとても大切な部分だと考えています。
リピートとは「通わせること」ではありません
施術者側がリピートを意識すると、「どうすれば次回予約を取れるか」ということに目が向きやすくなります。
しかし、BERILUでは、リピートとは単に何度も来店していただくことではないと考えています。
大切なのは、
なぜ今この施術が必要なのか。
これからどのように体を見ていけばよいのか。を、お客様自身が理解できることです。
その結果、「もう少し続けてお願いしたい」とお客様自身が感じれば、納得した上での継続来店につながります。
一方で、定期的にサロンへ通うことが難しい方であれば、生活習慣の見直しや、自宅でできるセルフケアをお伝えすることも大切です。
サロンに通っていただくことだけがゴールではありません。
その方が自分の体を理解し、美容や健康のためにできることが増えていく。そのお手伝いをすることも、セラピストの大切な役割だと私は考えています。
自分の技術を、お客様に合わせて応用する
お客様によって、悩みも違えば、体の状態も違い、生活背景も違います。
だから私は、技術を増やすことだけが施術力の向上ではないと考えています。もちろん、新しい技術を学んだり、今ある技術を磨いたりすることは必要です。
しかし、それ以上に大切なのが、「今持っている技術を、このお客様にはどう使うのか?」と考えられることです。
例えば同じリンパマッサージを学んでいても、
- どこから施術するのか
- どこに時間をかけるのか
- どのくらいの圧で行うのか
- 今日はどこを優先するのか
- 逆に、どこは無理に触らないのか
は、お客様によって変わります。
一つの技術でも、体の見方が増えれば、使い方は大きく広がります。
技術をたくさん持っていることと、その技術を使いこなせることは同じではありません。
お客様の悩みを聞き、体の状態を読み取り、その背景を考え、今持っている技術の中から必要なものを選び、施術を組み立てる。
そして、「なぜ今日はこの施術をしたのか」を、お客様が理解できる言葉で説明する。
この積み重ねが、「私の体をきちんと見てもらえている」「この人なら安心して任せられる」という信頼につながり、その結果としてリピートにもつながっていくのだと思います。
BERILUが大切にしているBODY SIGNメソッドも、特別な手技そのものではありません。
技術と知識を活かしながら、お客様のお悩みと体の状態を読み取り、一人ひとりに合わせて施術を組み立て、分かりやすく説明できるセラピストになる。
そのための考え方です。
新しい技術を増やす前に、「私は今持っている技術を、お客様に合わせて使えているだろうか?」一度振り返ってみることも、施術者としての幅を広げる大切な一歩だと思います。
リピートされる施術に必要なのは「技術の数」ではなく「使い方」
お客様に合わせた施術を組み立てるには、
- お客様の目的や悩みを聞く
- 体の状態を観察する
- 生活背景まで考える
- 持っている技術から必要な施術を選ぶ
- なぜその施術をしたのか説明する
という流れが大切です。
新しい技術を増やすだけではなく、今ある技術を「誰に・なぜ・どう使うか」を考えられることが、信頼されるセラピストにつながります。
単に手技を覚えるだけでなく、お客様に合わせた施術の組み立て方やリピートされるカウンセリング力を身につけたい方へ
北九州のBERILUリンパスクールでは、無料相談・体験を行っています。
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