肩こりは体からのサイン?原因と体の状態を解説|BODY SIGN図鑑

自律神経・不調ケア

肩こりは、多くの女性が悩む症状の一つです。

・長時間のデスクワーク
・スマートフォンの使用
・ストレス
・運動不足

など、さまざまな要因が関係しています。

しかし肩こりは、単に筋肉が硬くなっているだけではありません。

BODY SIGNでは、こうした症状を
体の状態を知らせるサインとして捉えます。

この記事では、肩こりの医学的背景とともに
体の状態との関係について解説します。

肩こりはなぜ起こるのか?

肩こりは日本人に多い症状の一つで、
厚生労働省の調査でも女性の自覚症状として上位に挙げられています。

医学的には、肩こりは主に次のような要因によって起こると考えられています。

・長時間同じ姿勢による筋肉の緊張
・血流の低下
・疲労物質の蓄積
・精神的ストレス
・自律神経の乱れ

このように肩こりは、単なる筋肉の問題ではなく
複数の体の機能が関係して起こる症状です。

BODY SIGN(体に現れる状態)としての視点

BODY SIGNでは、症状を

体の状態を知らせるサイン

として読み取ります。

同じ症状でも

・筋肉
・自律神経
・ホルモン
・循環

など体の状態によって原因は変わります。

そのため、体の状態を理解することが
ケアの第一歩になります。

「肩こり」に現れる4タイプのBODY SIGN

肩こりには主に
次の4つのタイプがあります。

・筋肉疲労タイプ
・自律神経タイプ
・ホルモンタイプ
・循環低下タイプ

それぞれ体の状態が違うため、
必要なケアも変わってきます。

あなたは何タイプ?肩こりセルフチェック

肩こりといっても原因は人それぞれです。
まずは、どのタイプの肩こりなのかチェックしてみましょう。

当てはまる項目が多いタイプが、
あなたの肩こりの背景にある可能性があります。

①筋肉疲労タイプチェック

□ デスクワークやスマホを見る時間が長い
□ 同じ姿勢でいることが多い
□ 運動不足を感じている
□ 肩だけでなく背中や腰も張りやすい
□ 肩を動かすと少し楽になる
□ ストレッチをすると軽くなる

3つ以上当てはまる人

→ 筋肉疲労タイプの可能性

筋肉の柔軟性が低下し、
筋ポンプ機能が弱くなっている状態です。

背景

運動不足や、同じ姿勢が続く仕事によって
筋肉に負担がかかり続けることで起こる肩こりです。

デスクワークや手作業が多い人に多く見られます。

体の状態

筋肉は全身でつながっています。

そのため
肩こりを感じていても

  • 腰の歪み
  • 背中の硬さ
  • 足の筋肉の萎縮

などが同時に見られることも多くあります。

ケアのポイント

ストレッチを取り入れながら
筋肉の柔軟性を回復させることが重要です。

筋肉がしなやかになると
筋ポンプ機能が働き、血流やリンパの流れが改善します。

②自律神経タイプチェック

□ ストレスを感じることが多い
□ 頭が疲れている感覚がある
□ 頭皮が硬いと言われる
□ 呼吸が浅いと感じる
□ 寝ても疲れが取れない
□ こめかみや頭が重い

3つ以上当てはまる人

→ 自律神経タイプの可能性

ストレスや脳疲労により
血流が低下している状態です。

背景

ストレスや脳疲労により
自律神経のバランスが乱れ、血流が低下することで起こります。

現代人に非常に多いタイプです。

体の状態

このタイプでは

  • 頭皮の硬さ
  • こめかみの張り
  • 頭のむくみ
  • 呼吸が浅い

といった特徴が見られます。

また、背中の張りや
肋骨の動きの低下も起こりやすくなります。

ケアのポイント

頭部の血流を改善するための
ヘッドケアが有効です。

さらに

  • 背中
  • 脇リンパ
  • 肋骨周り

をゆるめることで呼吸が深くなり
自律神経が整いやすくなります。

③ホルモンタイプチェック

□ 40代以降
□ 更年期症状を感じている
□ 疲れやすくなった
□ 体力が落ちたと感じる
□ 肩こりが慢性化している
□ 肩だけでなく体全体が重い

3つ以上当てはまる人

→ ホルモンタイプの可能性

女性ホルモン低下による
筋肉・循環・自律神経の機能低下が起きている可能性があります。

背景

40代以降の女性に多く見られるタイプです。

女性ホルモンの低下により

  • 筋肉量の低下
  • 骨密度の低下
  • 自律神経の乱れ

などが起こり、肩こりが慢性化しやすくなります。

体の状態

女性ホルモンの低下により

  • 筋肉の萎縮
  • 循環の低下

が起こります。

その結果、肩こりが慢性化し
さらに自律神経にも影響が出るため

最初は肩だけだった痛みが
全身に広がりやすくなることもあります。

ケアのポイント

このタイプは

  • 筋ポンプの回復
  • 自律神経の調整

の両方が必要になります。

そのため

  • ストレッチを取り入れた筋肉ケア
  • ヘッドケア

を組み合わせた
全身ケアが重要になります。

④循環低下タイプチェック

□ 首の付け根が硬い
□ むくみやすい
□ 呼吸が浅い
□ 首を触ると痛い場所が多い
□ 疲れやすい
□ 太りやすくなった

3つ以上当てはまる人

→ 循環低下タイプの可能性

首周囲の筋肉の緊張により
血流やリンパの流れが滞っている状態です。

背景

筋肉・自律神経・ホルモンの乱れが続くと
最終的に循環低下が起こります。

慢性的な肩こりの多くは
この状態になっていることが多くあります。

体の状態

このタイプでは

  • 胸鎖乳突筋
  • 斜角筋
  • 後頭筋

など首周囲の筋肉が強くこわばります。

これにより

  • 血管圧迫
  • リンパの滞り

が起こり、さらに

  • 呼吸が浅くなる
  • 横隔膜の動きが低下する

といった状態が起こります。

その結果

  • むくみ
  • 太りやすい体質
  • 疲れやすい体

につながることもあります。

ケアのポイント

全身のリンパケアにより
排泄機能を高めることが重要です。

むくみが改善すると

  • 呼吸がしやすくなる
  • 深部の循環が回復する
  • 内臓機能も整いやすくなる

といった変化が起こります。

複数タイプが重なることもあります

肩こりは

  • 筋肉
  • 自律神経
  • ホルモン
  • 循環

など複数の要因が重なって起こることも多くあります。

そのため
肩だけをほぐしても改善しないケースも少なくありません。

体の状態に合わせたケアを行うことが大切です。

肩こりBODY SIGNタイプ別まとめ

同じ症状でも、背景や原因が違うと、体の状態は変わってきます。
当然、効果的なケア方法も変わってきます。

タイプ背景体の状態ケア
筋肉疲労運動不足筋肉緊張ストレッチ
自律神経ストレス血流低下ヘッドケア
ホルモン更年期筋力低下全身ケア
循環血流低下むくみリンパケア

病院での診察が必要な肩こり

肩こりの多くは、筋肉の緊張や血流の低下などによって起こります。
しかし中には、医療機関での診察が必要なケースもあります。

次のような症状がある場合は、無理にマッサージなどを行わず、医療機関で相談することが大切です。

強い痛みが突然出た場合

急激に強い痛みが出た場合、筋肉の問題ではなく
神経や血管のトラブルが関係している可能性もあります。

手や腕のしびれがある場合

肩こりと同時に

・腕のしびれ
・指のしびれ
・力が入りにくい

といった症状がある場合は、
頚椎のトラブルなどが関係していることがあります。

頭痛やめまいを伴う場合

肩こりと同時に

・強い頭痛
・めまい
・吐き気

などがある場合は、医療機関での診察が必要になることがあります。

発熱や強い倦怠感がある場合

肩こりだけでなく

・発熱
・全身のだるさ
・体調不良

などを伴う場合は、感染症などの可能性もあるため注意が必要です。

セラピストとして大切な視点

体の不調を改善するためには、
適切なケアを行うことが大切です。

しかし同時に

医療が必要なケースを見極める視点も重要です。

セラピストの役割は、
すべてを施術で解決することではありません。

必要な場合には医療機関での検査や診察を勧めることも、
お客様の健康を守るために大切な判断です。

体のサインをもっと知りたい方へ

BODY SIGNメソッドは、
JPMリンパ協会 が提供しているセラピスト教育メソッドです。

お客様のお悩みとして現れる「症状」に対して、
そのまま施術を行うのではなく、

同じ症状であっても
体の状態や背景は人それぞれ異なるという視点から、

体のサインを読み取り、
その方に合った施術を組み立てていくことを大切にしています。

講座では

・体に現れるサインの読み取り方
・体の状態を理解するための知識
・個々の状態に合わせた施術の組み立て方

などを体系的に学ぶことができます。

体に現れるサインを読み取り、
体の状態を理解する視点は、
セラピストにとってとても重要な力の一つです。

詳しくはこちら
▶ JPMリンパ協会サイト

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